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レポート
大阪・関西万博 閉幕。184日間に感謝と花博への期待。

2025年10月13日、大阪・関西万博は184日間の会期を終え、感動のフィナーレを迎えました。万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を掲げたこの祭典は、世界165の国・地域・国際機関が参加する大規模な国際博覧会となりました。
閉幕日となったこの日は、予期せぬ暖かさの中、夜明け前から1,000人を超える人々が開場を待ちわびるなど、会場全体が熱狂的な高揚感に包まれました。閉幕を惜しむ来場者の熱気が会場を満たし、その盛り上がりはまるで真夏に戻ったかのようでした。そこで受け取ったのは、言葉では言い表せないほどの深い感動と、会場のあらゆる場所に溢れる「感謝」のメッセージでした。
ただの終わりじゃない、感動と感謝の日
万博の最終日というと、どこか寂しさや名残惜しさが漂うものだと想像していました。もちろん、閉幕の瞬間は寂しかったのですが、それ以上に強く感じられたのは、開催期間中に関わった全ての人々への祝福と感謝の気持ちです。
感謝の言葉が埋め尽くした壁面:電力館の「寄せ書き」

電気事業連合会が出展した「電力館」では、多くの来場者がパビリオンの外壁にメッセージを書き込み、「万博ありがとう」「楽しかった!」「電力館ほんまに大好き!」といった感謝や感動の言葉で埋め尽くされていました。この寄せ書きは、エネルギーの可能性を通じて未来を切り拓くというパビリオンのメッセージが、来場者一人ひとりの熱い想いと共鳴し、集結した感動的な光景でした。
コモンズ-国境を超えたスタッフや来場者の熱い想いが集結

コモンズ各館の表面のガラスには、閉幕の数日前から自然発生的にスタッフによるメッセージの寄せ書きが行われました。これは、単独国のパビリオンでは起こり得ない、国境や人種を超えた結びつきができた、万博の真髄を表す光景でした。
「ARIGATO」が響く大阪ヘルスケアパビリオン

大阪府・市が運営する大阪ヘルスケアパビリオンは、「REBORN」(リボーン)をテーマに、未来のヘルスケアや都市生活の体験を提供しました。閉館感謝セレモニーには500人以上の運営スタッフが参加し、吉村洋文府知事と横山英幸市長、西沢良記館長が感謝の言葉を述べました。当日は、当パビリオンのスタッフが、来場者に向けて「たくさんのご愛顧と応援、ARIGATOございました!」という感謝のメッセージを発信し、多くの来場者や関係者の感動を呼びました。同館には延べ553万人が訪れたと記録されています。
活況を呈したライブカメラ前の賑わい

万博会期終盤、会場は連日20万人を超える賑わいを見せ、大混雑となりました。
特にSNSなどで話題となったライブカメラが設置されたエリアや、ミャクミャクのモニュメント周辺では、写真撮影をしようとする人々で地面が見えないほどの人だかりができていました。連日、入場を待つ人の列が長く伸びる光景は、万博が「非日常の大きな熱狂を生み出し得ること」を証明していました。
当社協賛「SAPI-MO」も万博を完走

万博のテーマ「多様な働き方とサービス提供」に貢献するため、当社は人材派遣や「リモート接客サービス SAPI-MO」の協賛で会場運営をサポートしました。
SAPI-MOはオペレーターが遠隔地から、会場内の端末を通じて来場者をご案内する仕組みです。万博会場はとても広い為、地理的な制約なく多様な人材が活躍できる環境を生み出し、高いホスピタリティを維持しました。最終日、最後の来場者の方へのご案内まで、しっかりと使命を完遂しました。
壮麗な夜空の演出と、心に残る一言

閉幕日の夜は、半年間の軌跡を彩る特別なイベントが夢洲の夜空を飾りました。会場全体に音楽が流れ、大屋根リングのライトアップ、EXPOホールでのプロジェクションマッピングなどが連動する「One World, One Planet.」セレモニーが実施され、夜空には最新技術を駆使した壮大なドローンショーが展開されました。ドローンが光で描いた巨大なミャクミャクや「EXPO2025」の文字は圧巻でした。
そして、その後に打ち上げられた「EXPO Thanks 花火大会」は、万博に関わったすべての方への感謝の思いが込められたフィナーレを飾りました。
シグネチャーパビリオンでも感動のラインナップが
花火やドローンショーが終わり、会場が最も混み合う帰宅の時間帯。もう万博は終わるのだという名残惜しさから、「あと少しだけ」と立ち止まってしまう。そんな閉幕間際の21時頃、各シグネチャーパビリオンでは、私たちを驚かせる感動のフィナーレが用意されていました。
例えば「いのちめぐる冒険」。館内のオリジナル曲が流れる中、スタッフの皆がペンライトを手に華麗なパフォーマンスを披露。
さらにプロデューサーの河森正治氏もサプライズで登場し、会場の感動は最高潮に達しました。

その隣に位置する「いのち動的平衡館」でも、感動的なお見送りがありました。
最終日にもかかわらず、疲れた様子を一切見せないスタッフは、寧ろより一層熱のこもった声で「ありがとう!楽しんでいただけましたか?」と、一人ひとりに手を振っていました。
その懸命な姿に、来場者からはねぎらいの気持ちが湧き上がり、自然と大きな拍手が沸き起こりました。万博を最後まで支え続けたスタッフへの、心からの「ありがとう」が会場全体に響き渡った瞬間でした。

各国のパビリオンも、最後の最後まで工夫を凝らした展示で迎えてくれました。
そして、出口には「またお会いしましょう」「Thank You」といった、未来への希望を感じさせるメッセージが。


個人的な話になりますが、花火が終わった後、帰路につくためベンチで休んでいた際、隣に座っていた年配の女性から「ありがとう、泣いちゃったよ」と声をかけられました。筆者は広報という立場ではありましたが、当社の従業員並びに協会の方々の準備期間から会期中の困難を間近で見てきたこともあり、この一言に思わず目頭が熱くなりました。「こちらこそありがとうございます」とお伝えさせて頂きました。万博の成功が、来場者の個人的な感情に深く触れることができた証だと感じています。
次なる未来へ:2027年横浜花博への期待
大阪・関西万博が残した熱気と「いのち」をめぐる対話は、次なる国際的な祭典へと引き継がれます。次に日本で開催されるのは、2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)です。
大阪万博が未来技術や「いのちのデザイン」に焦点を当てたのに対し、横浜花博は園芸や緑化、自然との共生をテーマとしています。マスコットキャラクターも、大人気の「ミャクミャク」から、ゆるキャラ系の「トゥンクトゥンク」へとバトンタッチされました。
横浜市の山中竹春市長は「大阪万博の盛り上がり、お客様の笑顔を横浜の万博につないでいきたい」と意気込みを語っています。大阪で生まれた「いのち輝く」という希望が、花と緑を通じて、持続可能な未来の暮らしへと繋がっていくことを期待しています。
全ての関わりに「ありがとう」

私たちはこの万博で、未来の技術や世界の文化に触れることができました。そして閉幕日には、人々の温かさと、一つの目標に向かって協力し合うことの素晴らしさという、最も大切なものを学びました。単なるイベントの終わりではなく、一つの壮大なプロジェクトの成功を、皆で分かち合い、ねぎらい合う、最高のフィナーレでした。

当社サピエントは、本万博の成功に向け、2022年ごろから、さまざまなプロジェクトを通じて万博を間接的、あるいは裏方として支え続けてまいりました。厳しい準備期間、そして会期中の混雑やインフラの課題など、多くの困難を乗り越え、来場者の皆様に笑顔と未来への希望を届けることができたのは、ひとえに万博に携わったすべての関係者の皆様、そして現場で全身全霊で働いてくれた当社の社員・人材スタッフの皆様の尽力があったからです。この場を借りて、改めて深く感謝申し上げます。
この半年間で得たかけがえのない経験と、あの閉幕日の熱狂を胸に、私たちはこれからも「いのち輝く未来社会のデザイン」を追求し続けます。会場全体に溢れていた「ありがとう」の温かいメッセージは、私たちサピエントが未来への感謝と貢献の精神を忘れず、事業活動を通じて社会に貢献し続けるための、新たな決意のバトンとなりました。
万博に関わった全ての方々へ、本当にありがとうございました!そして、お疲れ様でした!
開催概要
| イベント名称 | 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博) |
| 開催期間 | 2025年4月13日(日)~10月13日(月) |
| 開催場所 | 大阪市此花区 夢洲(ゆめしま) |
| テーマ | いのち輝く未来社会のデザイン Designing Future Society for Our Lives |
| 運営元 | 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 |
| URL | https://www.expo2025.or.jp/(外部リンク) |
当社について
- 会社名:株式会社サピエント
- 本社所在地:東京都港区台場2丁目3-1 トレードピアお台場14階
- 会社設立:2012年8月28日
- 資本金:2,000万円
- 代表取締役社長 湯川智子
- URL:https://www.sapient-inc.co.jp/
株式会社サピエントは、企業のブランド向上や製品の販促というBPO業務を、高度専門人材を活用して担当する企業です。
「人が集う場」となる、街・オフィス・ショールーム・アリーナ、そしてエポックメイキングな博覧会・展示会・イベントコンベンション・各種プロモーションが活動領域です。
優れた才能を見出し、更なる成長をサポートする為に、たゆむことなく自らを研鑽して参ります。
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長年の人材サービス提供の経験を活かし、国際的なビジネスシーンで活躍できる通訳・翻訳のエキスパートをはじめ、高い語学力を持つアテンダント(PG)など、多様な人材を提供しております。イベントアテンダント(通称:イベントコンパニオン、プロモーションガール PG)、施設運営、イベント運営など手配に関するご相談はお気軽にお問い合わせください。
